用語解説

調質圧延とは、冷間圧延機を用いて鋼材を所定の厚みに圧下後それを高温に保ったまま徐冷するという熱処理をし、鋼材に対して非常に薄い圧力をかけて冷間圧延する作業のことです。炭素含有率が490未満の鋼材をプレス加工するときに発生する100分の数ミリ程度の凹凸やしわの発生を防止することが目的となっています。このしわは、鋼材が変形する初期のタイミングに硬度が低くなるという降伏点現象によって生じます。この工程は機械的特性・平坦度・表面粗さ・光沢度など商品性を決定付ける大切なものになります。