圧延加工は、大量生産には欠かせない加工方法の1つとなっています。それは、圧延加工が連続的な加工方法であり、高速に製品を製造できる、さらに製品精度が高いという特徴があるからです。ここでは、圧延加工に関する特徴を5つにまとめましたので、それぞれ解説してまいります。

 

圧延加工とは?

まず、圧延加工についての説明です。
圧延加工とは、英語では”rolling mill”と主に呼ばれますが、ローラ間に金属を通して、弾性の限界値を超える力を加えることで、所定の厚みの板や棒を形成する、金属を圧延する塑性加工方法のことです。

>>圧延加工とは??

圧延加工は、熱間圧延と冷間圧延の2つに大きく分類されます。その名の通り、温度によって分類されますが、圧延加工によって得られる材料に求める要素によって使い分けが必要です。

>>熱間圧延と冷間圧延の違いについて

 

圧延加工の特徴

圧延加工の特徴は、主に以下の5つにまとめることができます。

・連続的に製造ができる
・高速で製造ができる
・製品精度が高い
・大量生産に向いている
・生産コストが低い

連続的に製造ができる

圧延加工の大きな特徴は、金属鋼材を連続的に製造できる点が挙げられます。圧延機は自動車の大量生産に伴い普及が広まった加工機ですが、それ以前はプレス加工機や手作業によって金属板が製造されていました。初めて登場した圧延機は、加工機の前後に作業者がいるプルオーバー方式でした。これは、加熱された金属をロールに通して、作業者が引っ張って圧延した後に、ロールを逆回転させて再度圧延をする、という作業を繰り返すもので、時間もかかり断続的な製造になってしまいます。

しかしその後、自動車の大量生産に伴い、連続圧延方式であるストリップ・ミルが誕生し、以降、圧延機は進化を続けてきました。現在では、1km以上に及ぶシート圧延製品を製造することもできます。ストリップ・ミルの登場により、連続的な金属板の製造ができるようになりました。

高速で製造ができる

また圧延加工では、高速に金属鋼材を製造することができるのも大きな特徴です。圧延加工が生み出される前までは、プレス加工機や手作業によってしか金属鋼材を作ることができませんでした。しかし圧延ロールを用いた圧延加工が登場したことで、圧倒的なスピードで金属板を製造することができるようになりました。

製品精度が高い

さらに圧延加工はプレス加工機や手作業と比較して、より製品精度を高く金属鋼材を製造することができます。現在では圧延機においても精密に機械を制御することで、お客様の目的に沿った金属鋼材を製造することができるようになっています。

大量生産に向いている

連続的に高速で高品質な鋼材材料を製造することができるという特徴から、圧延加工は大量生産に向いた加工方法と言えます。特にタンデム圧延機などを使用することで、より効率的に金属鋼材を製造することができます。

生産コストが低い

大量生産に向いている圧延加工は、生産コストを低く抑えることができます。金属板の試作には向いていませんが、自動車の板金部品など大量に鋼材が必要となる場合には、圧延加工は必須と言えます。特に板形状のような比較的単純な形状であれば、鍛造など他の加工方法よりも能率的になるため、生産コストを低くすることができます。

 

圧延機の修理・メンテナンス事例

続いて、実際に当社が行った圧延機の修理・メンテナンス事例のご紹介です。

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圧延機の改造事例

続いて、実際に当社が行った圧延機の改造事例のご紹介です。

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圧延機の納品実績

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圧延機・ロールプレス.comを運営する大野ロール株式会社は、圧延機やロールプレスの修理メンテナンスから改造、装置の設計・製造までを行う塑性加工機メーカーです。当社は1927年の創業以来、圧延機を中心としたあらゆる塑性加工機メーカーとして、多くのお客様に装置を納品してまいりました。また、ただ装置を設計・製造するだけでなく、修理メンテナンスにも注力しており、お客様に長く安心して装置を使用していただけるよう、日々様々なご提案をしております。

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