概要

圧延機の加圧駆動部(減速機、モータ)のメンテナンス内容は以下です。
・取付ボルトの弛み
・加圧全体の異常の有無
・エンコーダの取付及び締付け状態
・減速機、駆動モータ
・クラッチ
・ウォームホイール歯面潤滑状態
・チェーン・ベルトの弛み
加圧駆動部のメンテナンスは目視で行うものが多いです。しかし、怠ると重大な問題が発生しますので定期的にメンテナンスを行います。

取付ボルトの弛み

目視確認、スパナ・六角レンチで増締め
  • ボルト・ナットを目視で確認
  • 異常がないかチェック
  • スパナ・六角レンチで増締め
目視で簡単にわかるよう目印を付けておくなどすることをお勧めします。取付ボルトに弛みが生じている場合はスパナ・六角レンチを用いて増締めを行います。推奨点検頻度は1回/年です。

加圧全体の異常の有無

目視確認
  • 加圧駆動部を目視確認
  • 亀裂・損傷がないかをチェック
  • 部品交換
目視で圧延機の加圧駆動部に亀裂や損傷などの異常がないか確認します。異常がある場合は運転を停止し、原因を分析したうえで適切に対処を行います。点検推奨頻度は1回/月です。

エンコーダの取付及び締付け状態

目視確認、スパナ・六角レンチで増締め
  • エンコーダの取付及び締付状態を目視で確認
  • 異常がないかをチェック
  • スパナ・六角レンチで増締め
操作盤の表示器の数値・動作に異常がないか確認します。異常がある場合はエンコーダ取付部分やカップリングの押しネジ、止めネジをスパナ・六角レンチで増締めします。推奨点検頻度は1回/年です。

減速機、駆動モータ

目視確認、スパナ・六角レンチで増締め
  • 目視確認
  • 異常がないかチェック
  • スパナ・六角レンチで増締め
加圧駆動部の減速機・駆動モータを目視で確認します。減速機・駆動モータの部品に弛みがある場合はスパナ・六角レンチで増締めをします。

クラッチ

目視確認
  • 目視確認 隙間の測定
  • 異常がないかチェック
  • 部品交換
加圧駆動部のクラッチを目視で確認します。隙間の適正数値は、メーカーのカタログを参照してください。異常がある場合は、対象箇所の部品交換を行います。推奨点検頻度は1回/月です。

チェーン・ベルトの緩み

目視確認
  • チェーン・ベルトを目視確認
  • 亀裂・損傷がないかチェック
  • 部品交換
圧延機の加圧駆動部のチェーンのたるみ、ベルトの張り具合を目視が確認します。張り具合の適正数値はメーカーのカタログを参照してください。異常がある場合は、対象部品の交換を行います。推奨点検頻度は1回/週です。