概要
装置 | 圧延機・ロールプレス機 | 対象機 | 自社 |
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対象 箇所 | 加圧装置 | 改造 項目 | 油圧圧下改造 |
リチウムイオン電池の電極板の圧縮用のロールプレス機において、板厚み精度向上のため、加圧装置を電動圧下方式から油圧圧下方式への改造を行いました。
ご相談前のお悩み
電動圧下ネジ方式の加圧装置を搭載しているロールプレス機において、長さ方向の板厚み精度を向上したいとのご相談がありました。製品が数千メートルと長い為、長時間連続で生産している際に設備の温度や諸条件の変化により、製品の長手方向の厚みのバラつきが発生してしまう事があり、これを改善したいとの要望がありました。
改造のポイント
電動圧下方式の加圧装置を油圧圧下方式に改造しました。この改造により、応答性、再現性が向上したことで圧延精度を向上することができました。また、走間式板厚計により連続的に製品の厚みを測定し、AGC(Automatic Gauge Contorol)を組み込む事で、長手方向の厚みのバラつきを無くすことに成功しました。当事例では、油圧サーボ弁を搭載することで定位制御・低圧制御の両方を使用可能とし、定位制御では1μm単位の調整を可能としました。
改造後
油圧圧下方式の加圧装置への変更や、サーボ弁の搭載など関連部品の組み込みで、プレス後の製品精度を向上させることができ、お客様の取引先の要望に応えることで新規案件の受注につながりました。
圧延機・ロールプレス.comでは、電動圧加方式の加圧装置を油圧圧下方式の加圧装置に改造することが可能です。また、走間式板厚計を組み込むことで、AGC制御への応用や、油圧サーボ弁の機能を活かして、詳細な条件振りを可能とする改造も可能です。お客様の要望に沿ったベストな提案をさせて頂きます。図面がない古い圧延機の場合でも、現地調査の上改造検討させて頂きます。自社製品だけでなく、他社製圧延機についても、改造のご相談を承りますのでお気軽に下記よりお問合せください。
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