概要

圧延機のミル減速機のメンテナンス内容は以下です。
・減速機取付ボルト
・ナットの弛み
・減速機異常の有無
・異音の有無
・作動油給油状態
・駆動ベルトの弛み
主に目視確認によるメンテナンスですが、適正にメンテナンスが行われていないと大きなトラブルにつながる恐れがあるため、定期的に点検する必要があります。

減速機取付ボルト・ナットの弛み

スパナで増締め
  • ボルト・ナットを目視で確認
  • 異常がないかチェック
  • スパナで増締め
目視で簡単にわかるよう目印を付けておくなどすることをお勧めします。弛みが生じている場合はスパナで増締めを行います。推奨点検頻度は1回/年です。

減速機異常の有無

目視確認
  • ミル減速機を目視確認
  • 亀裂・損傷がないかをチェック
  • 部品交換
目視でミル減速機に亀裂や損傷などの異常がないか確認します。異常がある場合は運転を停止し、原因を分析したうえで適切に対処を行います。点検推奨頻度は1回/月です。

異音の有無

聴音確認
  • ミル減速機を聴音確認
  • 異音がないかをチェック
  • ベアリングやギア部品交換
ミル減速機を聴音確認します。異音がするなどの異常がある場合は原因を分析したうえで適切に対処を行います。推奨点検頻度は1回/月です。

作動油給油状態

残量をレベルゲージで目視確認
  • 目視確認
  • レベルゲージで残量を確認
  • 潤滑剤を補給する
潤滑油の給油状態を目視で確認します。レベルゲージで残量が確認することができますので、由量が不足している場合は潤滑剤を補給します。推奨点検頻度は4回/年です。

駆動ベルトの弛み

目視確認
  • 駆動ベルトの弛みを目視確認
  • 異常がないかチェック
  • 部品交換
駆動ベルトの弛みを目視で確認をします。異常が起こっている場合は、新しいものに交換することで対処します。見た目と異音によって交換のタイミングを決定します。推奨点検頻度は1回/月です。