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名前が複雑でややこしいですが、ステンレス、鉄、炭素鋼という材料に起因して大きく違いがあります。
 
ステンレス鋼は、腐食に対する耐性が優れており、強度もあります。そのため、野外など錆が発生しやすい環境下や、食品関係などの錆が発生してはいけない環境下でよく用いられる材料です。
 
一般構造用圧延鋼材は、鉄としての組成・成分ではなく物性で規定されているため、鉄材としての不良品が少なく、歩留まりがよくなります。不良品が少ないことも理由にはなりますが、一般鋼材用圧延鋼材の最大の特徴は安価であるがあげられます。そのため、ある程度の強度がある金属ならなんでもいいという場合に使用される材料です。しかし欠点としては、錆びやすく、溶接などに不向きであることがあげられます。また組成が不安定であり規定がないため、若干の信頼性に欠けてしまいます。
 
機械構造用炭素鋼鋼材は、『炭素鋼』の名前の通り炭素を含有した鋼材です。表記名でS45C、S50Cなどの名称の数字部分が記載されますが、これは炭素含有量が何%であるかを表しています。機械構造用炭素鋼鋼材の特徴は、硬く、強く、熱処理などで物性をコントロールできるのが特徴です。また成分規格が明確で、信頼性が必要な部分などに用いられる事も多い材料です。そのため、全体的にコストパフォーマンスが高い鋼材と言えます。